高学歴って仕事ができないって本当?

こんにちは!大手企業で〇十年仕事をしてきたキャリアカウンセラーのナッキーです!

世の中の人や企業は、高学歴の人には期待を寄せがちですよね。学歴があるから何でもできると勘違いしていることも多いでしょう。あまりの期待のためにプレッシャーとなる場合もあるでしょうし、「えっこんなはずじゃなかった」と逆にその方の仕事ぶりを見て思ってしまうかもしれません。

長年、企業で働いてきたナッキーが見た高学歴の方の仕事っぷりを見て果たしてホントに仕事ができないのかどうか自分なりの経験をお伝えします。

高学歴とは?どのあたりまでが高学歴?

あなたが考える高学歴とはどのレベルの学校卒でしょうか?一応最高学府である「大学卒」の人でもそういわれますし、「国立大学」「早稲田大学」「慶応大学」など高学歴と言われますよね。もちろん他の大学でも偏差値の高い学科なら高学歴でしょう。

世の中には大学がたくさんありますが、高学歴と認識されるのは相対的にその職場の方々のレベルより上の場合もありますし、高卒の方が多い職場に大卒の方が入るなら「学歴が高い」という意味でも使われます。

「高学歴の人は仕事ができない」となぜ言われるのか考察

高学歴ってなにかと期待値があがりますよね。例えば、雇った会社の社長や自分たちよりも学歴や偏差値が高い社員が入ってきたらどんな目でみるでしょう?

「おっ、勉強ができるから仕事も人一倍早く覚えて気の利くことをしてくれるに違いない」

こんな自分勝手な期待が高まります。

もちろん、高学歴の社員は勉強ができる分、会社のシステムや数字など覚えるのは早いです。そのままエリートコースに乗るだけならそれでもいいのですが、企業によっては新入社員の時にはいろんな経験をさせることもあります。

実際、私が勤めていた会社もまずは「営業」をさせて年齢の近い社員をずっとつけて仕組みを覚えてもらうという形をとっていました。

これには2つの目的があると思っていて、教え、育てる社員の育成と、新人の育成です。

会社の方針や問題点、おかれている立場など机上ではわかっていても実務を経験しないとわからないことも多いので、新人のうちに体感させて今後活かしてほしいという考えがあると思います。

 

高学歴で仕事ができない人の特徴

高学歴で仕事ができない人って共通している部分があると思います。これまでいろんな高学歴の方を見てきました。その中でやっぱり一定数仕事ができない方はいます。

私が個人的に見て、あ・・・この人できないな~と感じるタイプは以下のとおり。

 

  1. 「頭の堅い人」
  2. 「それ以上努力しない人」
  3. 「協調性がない人」
  4. 「ラッキーにも大学に合格した人」
  5. 「自分は頭がいいと思い込んでる人」

 

「頭の堅い人」

これは、高学歴だけではなくどこにでもいるタイプですが、高学歴の方でこのタイプの方はとても扱いが難しです。ご自身にとても自信のある人がなりやすく誰のいうことも聞かないので会社にとっては悩みの種。

いわゆる、応用の効かない人はこんなタイプです。

 

「それ以上努力しない人」

良い大学を卒業して燃え尽きてしまった方などがこれにあたります。学歴を武器に企業に入ってしまって無気力になるタイプ。ただ大きな企業などは、役職がつくかつかないか、超える山がいくつもあるのでこういった方は落ちこぼれるか開き直る方が多いような気がします。

 

「協調性がない人」

企業は、いろんな立場の社員がそれぞれ自分の仕事をこなしていきます。つまり、企業の歯車になり関係しながら進んでいきます。しかし、協調性のない人が入ると一気に生産性がダウンしてしまいます。

協調性がない人はもちろん低学歴の方もいますが高学歴の方は期待されている分目立ちます。

 

「ラッキーにも大学に合格した人」

この世の中には運の良い人もいます。もちろん基礎の勉強ができるから合格したのでしょうが、「えっ、この人ホントに合格したの?」と思える方もいます。

地頭が良いというより試験を突破する方法を知っている人です。つまりテクニック。〇〇式塾など、答えはだせるけど応用はできない人っていうのは結構巷にいたりします。

 

「自分は頭がいいと思い込んでる人」

職場によっても違いますが、知識のアップデートができない人ってたまに見かけます。高学歴の方には指摘もしづらいし反論されるとみんな何も言わなくなり職場の腫物になってしまいます。

「確かに頭はいいけど・・・」という愚痴を聞いたことはないでしょうか?

実際、その頭脳をもう少し違うところに使ってほしいなぁと思える人は多いのでは。

 

高学歴は仕事ができる?仕事ができない?

仕事のミスの少なさとか仕事に対する熱量とか仕事においては「学歴」はあまり関係ありません。ただ、高学歴になるには小さいころから机に向かう「我慢」ができる子だったり、先生に言われるとおり素直に学問に取り組む真面目さもあります。

そういった意味では、小さいころにキチンとやることをやった(勉学)という証拠となります。

あと、試験もひっかけもあったりミスを誘う問題もあります。そういったことをコツコツ潰していける能力もあります。そういった部分も考慮して学歴が重要視されるのではないかと思います。

国公立or私立のイメージ

私、ナッキーがこれまで一緒にお仕事をさせていただいた高学歴の方のイメージをお話します。すべての方に当てはまるわけではありませんが、卒業大学によってカラーがあると考えます。

過去にいた会社は基本有名私立の出身の方が多い職場でした。もちろん優秀であれば国立や有名私立の方も入社します。

最高学府の東大の卒業生は「素朴」な方が多く、慶応大学は「お金持ちっぽくお坊ちゃま感」がある、早稲田大学は「一般家庭の頭の良い人」上智大学と神戸大学は「おしゃれ」なイメージです。(個人的な感想です・・・)

同僚の中にいた東大卒の男性は、基本堅苦しく難しいことを言うけれども「聞く耳」を持っている方だったので、下の者が言う意見に耳を傾けて総合的に判断する「利口」な人でした。

東大も3000人規模らしいので、中には変な方がおられるでしょうが、やはり頭の良さは話をしていてもわかります。

 

高学歴=仕事ができるとは限らない

一緒に仕事をしてきて思うことは、決して学歴だけが問題ではないということ。高学歴というのは確かに学歴で勝負していない一般人にとっては憧れもあり期待値も大きいです。

ただ不思議と一定数、学歴はすごいのに残念な感じの人がいます。

学校で学んできたことと一般社会の仕事には大きな差があります。時には得意先に頭を下げたり、話を合わせたり・・・。ヘンテコな人に対しても冷静に話せる技術も必要になります。

入社してからまずは現場に出される職場もあり、机上で学べないことを初めてやることで「できる・できない」がハッキリ分かれます。

ただ、頭が良い分、気持ちの切り替えができる人はすぐにコツを覚えるのが早く、自分なりに昇華していくような気がします。

 

高学歴の人は誤解を受けやすい

高学歴なのに職場になかなか合格しないと悲観している方もおられるでしょう。何度か就職と転職を経験したナッキーから言わせてもらうと、採用のタイミングと面接官の相性なども左右すると思うので決してそれが実力ではありません。

 

職場と面接官が高卒だったら・・・

私の知り合いにとある企業の人事部で採用を担当している人がいました。その会社は、ブルーカラーとホワイトカラーの対比が7:3くらいで低学歴の方も多い職場だったのです。

職場も都会から遠く、大卒の方からの応募はほとんどなかった会社でした。

しかし、景気の動向によっては究極の「買い手」市場になることがあります。就職難の時、その会社に国公立卒の応募者が現れました。

一応、面接までやり、その担当した人が高卒。

応募者の話にはとても熱意がこもっていて好感が持てたらしいのですが、担当者が考えたのが職場の方々の学歴や雰囲気など。学歴があるゆえに景気が良くなったら職場を去ってしまうことを考えて採用には至らなかったのです。

高学歴の方はやはり上昇志向があり一生懸命勉強された方が多いので、長いスパンで考えた時、高学歴な人はその会社に物足りなくなると丁寧に断ったとのことでした。

低学歴の方が高学歴の方の上司となるとやはり多少は気疲れしますよね。

期待値が大きすぎる場合

その他、高学歴の方にはどうしても「何でもできそう」と期待を寄せてしまうことがあります。最初だけチョロっと教えてすぐにできると思っている人も多いのではないかと。

高学歴の方が失敗などするとどうしても目立ってしまうので、やっぱりな~みたいな雰囲気となってしまう場合があります。ちょっとやっかみもあるのではないでしょうか。

 

 

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